番組審議会

番組審議会概要

第353回番組審議会(2026年1月)

開催日
2026年1月21日(水)午後4時30分~午後5時15分
開催場所
富山市奥田本町8番24号
チューリップテレビ 本社「会議室」
出席委員(敬称略)
藤井久丈(委員長)、青木里美(副委員長・書面)、能作克治(書面)、杉野 岳、吉田朋美(書面)、服部恵子(書面)、磯部祐子
議題
番組合評:「八十年後のいまを生きる私たちにできること」
  放送日時 2025年12月30日(火)午後3時~同4時
議事概要
局側から議題について説明し、各委員で意見交換を行った。意見の概要は次のとおり。

〇歴史や戦争を語ることを若い人が引き継いでいくことは非常にいいことだと思うが、制服を着て弁論大会のように語るやり方を続けていくと、どんどん聞く人がいなくなるのではないか、伝えなくてはいけないことが形式にこだわって伝わらなくなってしまうのではないかということを少し感じた。もっと自然体で喋っていいし伝えていいことなのではないかと思う。

〇戦後80年が過ぎて、戦争の惨禍をこうむった人、個人のつらい記憶が歴史へと転化されようとしている今、また新たにあちこちで戦争が火花を散らしつつある。そのような時に、戦争、心の痛みや深い悲しみを伴った個人の記憶、自分事として伝えることの意味、その大切さを教えられた番組であった。

〇親から戦争の話を聞いたことがなく富山大空襲のことは詳しく知らなかったので、番組を興味深く見た。語り部だった佐藤さんの一生懸命な姿をずっと取材をし続けていたことに感心した。

〇当時の映像だけでなく、語り部が題材ということもあり、当時の音声は等身大の家族の姿であった。また、ななこさんのインタビューで、おじいちゃんへの尊敬の気持ちが伝わってきた。むごい映像に頼らず、語り部の方々の声で伝えていることが淡々としつつも伝わるものがあり戦争と未来を考えさせられる内容であった。

〇番組には、印象深いシーンや言葉が多くあり、見終わった後も考えさせられる余韻のようなものが自分の中に漂った。ほんの数秒の違いで家族と一緒に生き延びられた人、ほんの数秒の違いで家族を失い後悔と痛みを80年もの間胸に抱いてきた人。彼らの言葉は「紙一重」の重さを想像するに余りあった。また、アメリカに残されていた映像では、誰かにとっての正義が誰かにとっての悲劇となる戦争の皮肉さを感じた。個人的に、初めて目にする映像や音声が多く、とてもよく取材と準備を重ねて作られていると感じた。

〇戦争を決して他人事にしてはいけないという思いを強くした。戦時中の出来事そのものだけでなく、生き延びた人が抱え続ける負い目や葛藤が描かれていたことが、非常に切なく、胸に残った。戦争は終わっても、その影響は終わらないのだと改めて考えさせられた。 全体として、過度な演出に頼らず、誠実で公共性の高い番組であると感じた。

〇いま世界では戦争の火種がくすぶり続けているが、東京、広島、長崎を含め日本全体が大きな声を出すことにより争いを回避できることにつながるよう、メディアも切り口を変えたこのような番組を制作していってほしい。

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