国内外の優れたドキュメンタリー作品を選ぶ「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」で、チューリップテレビが製作した映画「はりぼて」が入賞作品に選ばれました。
「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」は、優れたドキュメンタリー作品の上映や審査を行う映画祭で、今回で12回目を迎えます。
今回は2017年以降に作られたドキュメンタリー映画や番組など34作品の応募があり、チューリップテレビが製作した映画「はりぼて」が入賞作品に選ばれました。
映画「はりぼて」は、わずか8か月の間に14人の富山市議が辞職した政務活動費の不正と、その後の富山市議会を描いた作品で、政治家たちの人間らしさが丁寧に描かれていたことが評価されました。
表彰式は来月14日に行われ、入賞4作品の中から大賞が決まります。
富山県立大学の看護系大学院の設置について検討してきた委員会は、26日、「大学院看護学研究科」と「専攻科」を設置すべきとの報告書をまとめました。
開校時期などについては今後、検討する方針です。
県医師会や県看護協会などで構成する検討委員会では、医療現場のニーズなどを踏まえ、高度な看護人材の育成を目的に県立大学のあり方について議論してきました。
その結果、隣県にあるほとんどの看護系公立大学で大学院を設置していることなどから、県立大学に「大学院看護学研究科」を設置すべきとの報告をとりまとめました。
また、ニーズの高い保健師や助産師を育成する体制が未整備であるとして、育成のための専攻科を設置することも盛り込まれています。
検討委員会はこの報告書を県立大学学長に提出、大学では、今後、開校時期や定員などについて検討したいとしています。
世界各地から貴重な43体のミイラを集めた展覧会「特別展ミイラ永遠の命を求めて」が、現在、県民会館で開催されています。
これに合わせて県内の図書館でもミイラについて学べるイベントが始まりました。
※動画でご覧ください。
今年4月に行なわれる富山市長選挙は、県知事選のような保守分裂を避けようと、自民党は推薦候補を決める予備選挙を行っています。
一本化に向けた予備選挙も佳境を迎え、26日は公開討論会で6人の候補が自身の政策を訴えました。
※動画でご覧ください
鳥インフルエンザに詳しい専門家は、今回の小矢部市での鳥インフルエンザ発生を踏まえ、県内はウイルスによる環境汚染度が高い状態にあるとみて、渡り鳥が離れる4月ごろまで注意が必要だと述べました。
小矢部市内の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザ。
このウイルスは、今シーズン全国で猛威をふるっている「H5N8亜型」でした。
この「H5N8亜型」の特徴について、北海道大学の迫田義博(さこだ・よしひろ)教授は。
「今回はニワトリに感染すると100%殺すような高い病原性を持ったウイルス。昨年の今頃ヨーロッパ各国の養鶏場で感染を引き起こして、そのウイルスがシベリアを経由して日本や韓国に渡ってきた」(北海道大学・迫田教授)
今回、県内の養鶏場で初めて鳥インフルエンザの発生が確認されたことについて、同業者からはこんな声が。
「やはり雪が多い地域なので、渡り鳥が越冬しづらく、若干発生はしにくいのかなぁと、今思えば甘かったかもしれないが、そういう認識だったので非常に驚いています」(高岡市の仁光園)
他の農家からも『富山は安全地帯だと思っていた』など驚きの声が聞かれました。
これについて、迫田教授は。
「渡り鳥から見ると日本なんて非常に小さな国で、日本国内でウイルスが見つかった時点で、すべての都道府県でどこで発生してもおかしくない。今年は環境中のウイルス汚染がここ数年ではひどい状況で、各農家さん対策はしていたけれども、ウイルスが入り込んでしまった農場が一つあったと理解すべき」(迫田教授)
全国では今シーズン、香川県や宮崎県などで、県内の複数の養鶏場で発生が相次いだケースがあります。
今後、富山県内で発生が続く可能性については。
「養鶏場で見つかったということは、残念ながら富山県の環境中はウイルスの汚染度が高いので、衛生対策を徹底しないと続発が起こる可能性があるということなので3月末、4月中までは注意をしていく必要があると思います」(迫田教授)
一方、消費者に対しては、鳥インフルエンザへの正しい理解を呼びかけました。
「家畜に対する衛生レベルが低い国で、きちっと獣医師の食鳥処理場での監視がなされていないところで、たくさんのウイルスを持ったニワトリやアヒルを直接さばくような業者が感染しているのが過去の世界での事例。わが国の衛生レベルを考えると過度な心配はいらない。安全なものしかスーパーには並ばないのでそこを信頼して鶏肉や卵をしっかり食していただければと思います」(迫田教授)
鳥インフルエンザが発生した小矢部市の養鶏場では、飼育されていたニワトリの殺処分が25日終了し、現在は卵やえさを穴に埋める作業が続けられています。
殺処分にあたった職員は、ニワトリを捕まえながらむなしさを感じた一方、感染拡大を防ぐ使命感で責務にあたったと心境を語りました。
高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、25日、13万羽に上る殺処分が完了した小矢部市の養鶏場。
26日は卵や餌、ふんの埋め立て、鶏舎の消毒が行われました。
「26日、卵の回収4時間ほどしてきました」
県職員の藤田さん、養鶏場で防疫措置に従事しています。
ニワトリの殺処分をはじめとする防疫措置は、感染の拡大を防止するため24時間体制で行われ、これまでのべ2000人の県や小矢部市の職員などが動員されています。
藤田さんも鳥インフルエンザの発生が確認された翌日23日深夜から現地入りし、作業にあたっています。
「ニワトリ捕まえてバケツの中に放り込んで、そのバケツを運んでいってガスで殺されるということなんですけど、私は捕まえる係という形でやっていました」(藤田さん)
担当したのはニワトリの捕獲。防護服を二重に着用し、マスクとゴーグルに手袋をしておよそ2時間、ニワトリを捕まえ続けました。
鶏舎の中の空気を吸わないよう特に気をつけていたと言います。
「(殺処分されることについて)自分も捕まえながら『むなしいな』とは思っていたんですけど、こうやって病気を防ぐことは責務だと思うので、農業やってる人間としての。そっちの義務感というか使命感というか、そちらの方が強かったですかね」(藤田さん)
県は、今週末までに汚染された卵の埋め立てや養鶏場の消毒を完了させる考えです。
「本当にこれで収まればいいんですけど、小矢部は養鶏場もたくさんありますんで、何とかこれ以上ないことを願っております」(藤田さん)
県内では26日、新たに1人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。
県と富山市によりますと、26日、新たに富山市に住む20代の男性が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。
すでに感染がわかっている人の濃厚接触者にはあたらず、県が行動歴など聞き取りを行っています。
これで県内の感染者数の累計は849人で、入院中または入院を調整している人は62人、重症患者は4人となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見通せないとして、毎年5月1日に行われる伝統の「高岡御車山祭」が去年に続いて中止することが決まりました。
去年中止が相次いだ春のイベントや祭りが今年の開催をどう判断するのか注目されます。
「全国有形・無形文化財たくさんありますがやる所とやらない所とあると思う。早い方の決断がいいということで」(高岡御車山保存会・田井佳夫会長)
高岡御車山保存会は、開催日までに新型コロナウイルスの感染の収束が見通せないとして、25日の総会で、全会一致で今年5月1日の「高岡御車山祭」を中止することを決めました。
中止は2年連続です。
早い時期に中止を決めたことについて、高岡御車山保存会の田井佳夫(たい・よしお)会長は。
「昨年をふりかえると(総会があった)1月25日は山車を引く予定だったが、だんだん感染者が増えて、最終的に4月3日に中止を決定して各方面に迷惑をかけた」(田井会長)
「高岡御車山祭」はユネスコの無形文化遺産にも登録されていて、絢爛豪華な山車が町を練り歩く江戸時代からの伝統行事です。
この高岡を代表する祭りに、おととしは15万4千人が訪れています。
「引く苦しみより引かない苦しみが大変大きい。つつがなく次年度無事に祭りが開催されることを願っています(Qほかの祭りの中止への影響は?)そのあたりの心配はある。批判は甘んじて受ける」(田井会長)
高岡御車山保存会では中止は決定しましたが、祭りの代わりとなる事業は引き続き検討していきたいとしています。
26日の県内は暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、富山市では日中の最高気温が13.9℃と4月上旬並みの暖かさとなりました。
「雪が残る中、高岡古城公園では梅の蕾がほころび始め、少し早い春の訪れを感じさせます」(記者)
26日朝は県内各地で氷点下の寒さとなりましたが、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、日中は富山で13.9℃、高岡市伏木で12.2℃と、3月下旬から4月上旬並みの暖かさとなりました。
そんな中、高岡古城公園では早咲きの梅の花が咲き始めていて、訪れた人は花を楽しみながら散歩をしたり写真を撮るなどして春の息吹を感じていました。
27日の県内はくもりで、昼過ぎまでは時々雨の予報です。
日中の最高気温は、富山・高岡市伏木ともに10℃の予想で、3月下旬並の暖かさとなりそうです。
去年、県警が認知した特殊詐欺の被害総額が前の年から1億円以上増えていたことが県警のまとめで分かりました。
去年、県警が認知した特殊詐欺被害の件数は48件で前の年より7件増えました。
被害総額は1億7000万円近くにのぼり前の年と比べて1億円余り増加しています。
詐欺の手口は「老人ホームに入居するための名義を貸してほしい」といった介護施設関連の架空請求や銀行員を装った犯人が訪問してきて「今使っているキャッシュカードが使えなくなる」とにせのカードとすりかえる犯行が急増しています。
被害にあっているのは70代と80代の女性がもっとも多く、警察は不審な電話などがあったら、家族や知人、警察にすぐに相談するよう呼びかけています。
鳥インフルエンザの発生が確認された小矢部市内の養鶏場でニワトリの殺処分が終了しました。
今後は養鶏場の消毒などが行われ、終息は2月中旬となる見通しです。
県が25日開いた3回目となる対策本部会議では、鳥インフルエンザが発生した小矢部市の養鶏場で飼育中の13万3773羽のニワトリすべての殺処分を完了したことが報告されました。
この養鶏場で確認されたウイルスについては、国の研究機関による遺伝子解析の結果、24日、致死率が高く感染力の強い高病原性の「H5N8亜型」であることが確認されています。
今後は、鶏舎の清掃や消毒などを3日から4日かけて行い、防疫措置が終了する見込みです。
その後、21日間、経過を見て養鶏場の陰性化が確認されれば、知事の「清浄化宣言」をもって終息となります。
県によりますと現在、県内のほかの養鶏場で異常は確認されていないということです。
県の新年度予算編成に向けて各部局の要求に対する知事の査定が始まりました。
新田知事は予算規模について新型コロナ対策に重点を置き、前年を上回る方針を示しています。
新田知事「新型コロナウイルスとの戦いを続けながらもこれからのウィズコロナ時代、そしてアフターコロナ時代を見据えて富山県の新しい社会、産業経済のビジョンを作っていく」
新年度予算編成に向けた査定に先立ち、新田知事は、会見で新型コロナ対策と地域経済の活性化に注力する方針を示しました。
新年度の県の歳入は100億円以上の減収が見込まれていますが、予算規模について新田知事は、前の年度を上回る規模になるとしました。
これは、新型コロナ対策に万全を期すためで、県債の発行を増やすほか、国からの交付税の増額を見込んでいます。
一方、厳しい財政状況を踏まえ各部局の要求限度額を一律で前の年度より引き下げるとしています。
各部局の査定は今週いっぱい行なわれ、新年度予算案は、県議会の2月定例会に提出されます。