妖怪アマビエの正体は?実験で検証

2020年7月7日 19:182020年7月7日 19:18

 続いては、新型コロナウイルスで注目を集める疫病退散の妖怪・「アマビエ」の話題です。

 魚津埋没博物館では、以前、この番組でも紹介したアマビエに関するユニークな考え方を検証する展示が行われています。

 魚津埋没林博物館で開かれている企画展。

 江戸時代に加賀藩主が魚津から見て、絵師に描かせた蜃気楼の絵など魚津と蜃気楼の歴史に関する展示が並びます。

 その中で異彩を放っているのがこちらの展示。

 「イノシシが蜃気楼化してアマビエにもしかしたら見えないかなということを実験でも示せないかと思ってトライしました」(佐藤真樹学芸員)

 疫病退散にご利益があるとされる妖怪・アマビエ。

 学芸員の佐藤真樹(さとう・まさき)さんは、半魚人の正体は、セイウチなどが蜃気楼で伸びた姿だと考察する海外の論文を読み、半人半魚の姿で海に現れるアマビエもそう考えられるのではと発想。

 アマビエが現れたとされる九州周辺の海ではまわりの島へ渡るためイノシシが泳ぐことを知り、アマビエの正体が蜃気楼で伸びたイノシシかも!?というユニークな考え方を提唱したのです。

 それを検証するために作ったのがこちらの実験装置。

 水槽の下半分には、濃い食塩水、上半分には真水が入っています。

 「この境界のあたりに向けていくとぎゅーと光が曲がる」(佐藤真樹学芸員)

 2つの層は密度が異なるため光の屈折が生じます。

 これが水ではなく、温かい空気の層と冷たい空気の層で起こるのが蜃気楼のメカニズム。

 この装置は、蜃気楼と同じ状況を作り出しているのです。

 水槽の奥にイノシシのイラストを置いて実験。

 果たしてどんなふうに見えるのでしょうか…

「伸びています。イノシシのイラストがひっくり返りながら上に伸びて、アマビエに見えなくもない気がします」(記者)

 毛に覆われた細長い姿は、長い髪のアマビエの姿に似ているような…みなさんは、どう思いますか?

「蜃気楼を楽しんでもらう一つの見方として、海上のものが伸び上がってアマビエみたいに見えたりとか、面白がって見ることで、(蜃気楼に)触れてもらえたらいいと思います」(佐藤学芸員)

 この企画展は、途中で一部の展示を入れ替えて、10月末まで開かれます。


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