新型コロナウイルスの収束が見通せない中、地域医療を支える医療従事者を応援したいと、有名レストランのシェフたちがおにぎりを全国各地に届けるという企画を始めました。
富山市の富山赤十字病院の医師や看護師に贈られたのは、23日朝握ったおにぎり400個です。
このおにぎりを贈ったのは、東京のフレンチレストランのオーナーシェフの成澤由浩(なりさわ・よしひろ)さんと和牛の高級レストランを経営する浜田寿人(はまだ・ひさと)さんです。
この取り組みは、地域を守る医療従事者に食を通じエールを届けようと、成澤さんたち一流シェフが企画したもので、まず第1弾として富山市の酒蔵・桝田酒造店と協力して行われました。
「全国の酒蔵を回って(新型コロナで)今年大変だと思うので地元の食材を使って、そして医療従事者の方々に炊き出しで贈れたらなと」(浜田さん)
23日朝5時から始まったおにぎり作りには地元のシェフたちも参加し、県産コシヒカリを日本酒の仕込み水で炊き上げました。
「これはメジマグロ、いまちょうど富山湾で獲れる。一口大、角切りにしてご飯が冷めたところで握っていく」(成澤さん)
具材は氷見産メジマグロの醤油漬けと、シカ肉とフキノトウの佃煮で、旬の地元食材にこだわっています。
23日おにぎりを受け取った富山赤十字病院の平岩善雄(ひらいわ・よしお)院長は「コロナ禍での医療関係者は常に緊張感を持って診療を行っている。おにぎりで英気を養いたい」とあいさつしました。
おにぎりは、23日勤務している看護師や医師など200人に配られるということです。
「お米と水がすごいですね、富山県は。結果としてすごくいいおにぎりができたと思います」「感謝しかないですね。受け入れていただけたというのが。逆に僕たちが力をいただきました」(成澤さん)
このおにぎりプロジェクトは月1回ペースで全国各地で実施予定で、第2弾は福島県で予定しているということです。
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