池多駐在所襲撃 一審判決を破棄 被告に懲役12年

2020年7月7日 19:102020年7月7日 19:10

 去年1月、富山市の駐在所で、当時、富山大学の学生だった男がハンマーなどを使って男性警察官を襲った事件の控訴審で、名古屋高裁金沢支部は、7日、懲役14年とした一審判決を破棄し、懲役12年の判決を言い渡しました。

 この事件は、去年1月、富山市の池多駐在所で、当時・富山大学4年生だった前田将輝(まえだ・まさき)被告(23)が、自ら用意したハンマーと小刀で男性警察官を襲い、殺害しようとした強盗殺人未遂などの罪に問われているものです。

 一審の富山地裁で開かれた裁判員裁判では、事実関係に争いはなく、量刑が争点となっていて、地裁は懲役14年の判決を出しましたが、弁護側は前田被告が抱える「自閉症スペクトラム障害」の影響が考慮されていないなどとして、控訴していました。

 7日、名古屋高裁・金沢支部で開かれた控訴審の判決公判に、被告本人は出廷しませんでした。

 名古屋高裁金沢支部の高山光明(たかやま・みつあき)裁判長は、前田被告の障害について、「犯行時、重大な影響を与える程度の障害はなかったという一審判決の評価に不合理はない」と弁護側の主張を認めなかった一方で、「判決後、被害者との間で損害賠償として700万円を支払うという裁判上の和解が成立している」ことなどから、懲役14年の一審判決を破棄し、懲役12年を言い渡しました。

 判決を受けて、前田被告の弁護人は「自閉症スペクトラム障害の影響が認められなかったのは残念」「上告するかどうかは被告と相談して決める」としています。


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