県内地価 新型コロナの影響は 商業地3年ぶりに下落

2020年9月29日 19:112020年9月29日 19:11

 土地取引の目安となる地価調査の結果が公表されました。

 県内全体では、28年連続の下落となりました。

 住宅地は下落幅が拡大し、商業地は3年ぶりの下落となりました新型コロナウイルスの感染拡大は、地価にも影響を及ぼしています。

 地価調査は、土地の取引価格の基準にするため、県が、毎年7月1日時点の価格を調べ、9月下旬に公表しています。

 対象は、県内の住宅地や商業地など、226地点です。

 これによりますと、県内の地価の変動率は、全ての用途平均で前の年の下落幅0.1パーセントを上回る0.5パーセントの下落となり、28年連続のマイナスとなりました。

 特に、北陸新幹線の開業などで上昇していた商業地は、3年ぶりに下落に転じました。

 「消費増税以降、値上がりが鈍化し、今年に入ってコロナショックの関係で、(土地)取引が止まってきまして、商業地は下落傾向になっている」(朝倉鑑定士)

 今年4月以降、県内でも感染が広がった新型コロナウイルス。

 緊急事態宣言が出た4月下旬以降は、県境をまたぐ往来の自粛や営業時間短縮の影響で飲食業や観光業を中心に大きな打撃を受けました。

 例えば、商業地の価格の変動率でみると去年の7月から12月までは、0.3%増だったのに対し、1月以降は0.5%減に転じています。

 「商業地の第1位は29年連続で飲食店などが多いこちらの場所ですが、今年は微増にとどまりました」(記者)

 富山駅前の富山市桜町。

 北陸新幹線開業後、ホテルの建設も相次いでいます。

 価格も1平方メートルあたり52万2000円と県内最高値となりましたが、上昇率は1パーセントにとどまりました。

 「本当は今年の3月に路面電車の接続があって、本来は(もっと大きな)値上がりがあったと思うんですが、あがらなかったというのは様子を見ている傾向が続いているので、コロナの収束が見えてくれば(更なる)値上がりに転じる可能性がある」(朝倉鑑定士)

 一方、富山駅の北側の商業地は、コロナ禍でも路面電車による南北接続効果が持続、富山市牛島本町は、県内で最も高い4.9パーセントの上昇率です。

 「富山駅によって南北が分断されていたんですが、去年の南北自由通路の開通とか路面電車の接続によって、利便性が高まって、この後自動車の通行もできるようになるので、富山駅は進化の過程にあって、そういったことが値上がり、高価格に影響しています」(朝倉鑑定士)

 「県内の住宅地で最高価格となったのは、こちらの場所です。路面電車の徒歩圏内ということで、今年も1位となりました」(記者)

 住宅地では、富山市舟橋南町が1平方メートルあたり11万8000円で32連続の1位。

 県庁や城址公園にも近い閑静な住宅街で、徒歩圏内に4つの市内電車の駅があり、南北接続によってよりアクセスが向上しています。

 「新幹線の開業に向けて富山駅周辺に人が集まるという傾向が高まったので、駅周辺のマンションとか再開発の建設が進みまして、住環境が良くなってきたというのがプラス要因です」(朝倉鑑定士)

 今回の調査では、新型コロナウイルスの影響は限定的でしたが、ウイルス収束のめどはまだ立っていません。

 再び人の往来が制限されれば、経済に打撃を与える可能性もありますが、土地の価格については。

 「給料が減るとか倒産する会社が増えるとかいう傾向になった場合は、下落する可能性もあります。ただ4連休の状況をみていますと、お金を使わなかったら使いたいという人、旅行に行かなかったら行きたいという人が出てくるみたいで、比較的お金を借りやすい状況にあることを考えるとそれほど大きな落ち込みはないのでは」(朝倉鑑定士)


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