次世代へ歴史と思いを 県北方領土史料室が完成

2020年9月29日 19:082020年9月29日 19:08

 黒部市に、北方領土の歴史を伝える史料室が完成しました。

 こうした北方領土の啓発施設は、県内の元島民らが長年開設を求めてきたもので、北海道以外では初めての設置となります。

 史料室が完成したのは黒部市コミュニティセンターで、完成セレモニーには、北方領土の元島民やその家族、北海道・根室市の市長などおよそ150人が参加しました。

 県北方領土史料室は、元島民の高齢化が進む中、北方領土の歴史を次世代に伝えようと、「北方領土返還要求運動県民会議」が中心に整備を進めてきたもので、元島民が県内で最も多い黒部市に設置されました。

 史料室では、県内から多くの人が北方領土へ出稼ぎに行った歴史が紹介されているほか、北海道から望む国後島と歯舞群島をリアルタイムで眺めることができるライブカメラなどが設置されています。

 県によりますと、終戦後のソ連軍による北方四島の占拠で、県内へ引き揚げてきた人の数は、1425人でしたが、今年3月末時点では474人にまで減少。北方領土問題の次世代への継承が課題となっています。

 この史料室は、入場無料です。


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