魚津 国道8号交通トラブル殺人事件 「過剰防衛」で懲役8年

2020年9月15日 18:502020年9月15日 18:50

 去年9月、魚津市の国道8号で男性が車にしがみついていることを知りながら走行し結果的に死亡させたとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、富山地裁は、被告の「過剰防衛」を認め懲役15年の求刑に対し、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

 殺人の罪で判決を受けたのは、黒部市沓掛の無職・高村茂志(たかむら・たかし)被告(33)です。

 判決によりますと、乗用車を運転していた高村被告は、去年9月、魚津市の国道8号で、赤信号で停止中に新潟県阿賀野市の澁谷直純(しぶや・なおずみ)さん(当時54)と車の割りこみをめぐって口論になり、その後、澁谷さんが運転席の窓ガラスにしがみついていることを知りながら、時速を87キロまで加速させ、およそ1.2キロ車を走行。

 澁谷さんを転落させた後、右後ろのタイヤでひいて殺害したとされています。

 裁判の主な争点は、あおり運転を受けたとする高村被告の「過剰防衛」が認められるかどうかで、検察側は、澁谷さんが事件直前にクラクションを鳴らしながら、ハイビームで追走した行為について「適切な車間距離をとっており、あおり運転にあたらない」と主張。

 一方、弁護側は、澁谷さんの一連の行動はあおり運転にあたり「過剰防衛」が成立するとして、刑を軽くするよう求めていました。

 15日の判決公判で、富山地裁の大村泰平裁判長は、事件直前の一連の澁谷さんの運転については「一定の車間距離は保たれていて危険性が高いとまでは言えない」として、あおり運転ではなかったと判断。

 一方、発進後については、澁谷さんが車のドアミラーを蹴るなどした行為は違法性が大きいと指摘。

 「ドアに飛びついた時には被告との距離も近くなり、高村被告に危険が差し迫っていたと言える」として「過剰防衛」を認めました。

 その上で、「事件は交通トラブルが発端となった突発的な犯行で、走行中も殺意はなかった」などと述べ、検察側の懲役15年の求刑に対し、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

 公判後、裁判員の男性2人が会見に応じました。

 「いろいろな意見を聞きながら進めていきまして、自分以外の意見も加味しながら、正確な判断はできたかと思っております」
 「裁判員は公平な立場で判断しなきゃいけません。加害者側にも被害者側にも偏らないように基本に考えてやってきました」

 高村被告の弁護人は「判決を受け入れるかどうか被告と話し合って決めたい」としていて、検察側は「控訴するかどうかを含め検討していく」とコメントしています。

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