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2019年03月14日(木)

※富山県内のニュースです。


 ココがキニナル 新幹線開業から4年  外国人観光客への対応は?

(2019年03月14日 18時28分)

 ココがキニナルは北陸新幹線についてお伝えします。

 新幹線の開業後、観光の面では『金沢一人勝ち』などとも言われてきましたが、4年が経った今どうなっているのでしょうか。

 今回は、外国人観光客に着目して、現状と今後の課題を取材しました。

 北陸新幹線の開業からまる4年。

 新幹線駅では、ある変化が…「JR富山駅では外国人の利用客に向けてこちらの世界地図を設置しました」(記者)

 『どこから来ましたか?』と書かれた大きな世界地図。

 出身地にシールを貼るもので、駅員と外国人観光客の会話のきっかけにしようと、今年1月に設置されました。

 これまで多かった台湾や中国からの観光客に加えて、ヨーロッパやアメリカなど世界各地から観光客が訪れているのがわかります。

 「verynice」(外国人観光客)

 先月には、こんなものも。

 「5分遅れて運転しています」「韓国語訳」74の言語に対応する小型の翻訳機で、外国人観光客の応対に利用しています。

 「やはり富山駅を利用する外国人客が増えていまして、コミュニケーションツールの1つとして利用している」(富山駅・佐野さん)

 県内を訪れる外国人の増加は、主な観光地の入り込み数にも表れています。

 立山黒部アルペンルートと黒部のトロッコ電車では、去年、過去最多を更新しました。

 しかし、新幹線開業による外国人観光客の増加を経済効果につなげるには、課題もあるといいます。

 「富山で泊まりはしないけど、半日くらい観光して帰る人が多い。できればそこで泊まってもらうにはどうすればいい」(北陸経済研究所・藤沢さん)

 これは、新幹線開業前年からの県内に泊まった外国人の数を表すグラフです。

 富山での宿泊者の数は、おととし、過去最高となりましたが、お隣・石川県には、かないません。

 去年の伸び率を比べても富山はほぼ横ばいですが、石川は大幅に増加しています。

 「泊まってもらわないと地域にお金は落ちない。夜ご飯を食べて、お酒を飲んで」(藤沢さん)

 なぜ、石川が宿泊する場所に選ばれるのでしょうか。

 宿泊業における北陸新幹線の開業効果を研究した富山大学の中村(なかむら)准教授は。

 「何が北陸新幹線の開業効果を享受する上で一番大事かというと施設の新しさです」(中村准教授)

 中村准教授は、北陸3県のおよそ340の施設からアンケートを回収。

 その結果、北陸新幹線の開業効果を得られたのは、『施設が新しい』『改装・改築を行った』などの条件に当てはまる施設だということを統計で明らかにしました。

 外国人観光客は特にその傾向が顕著で、例えば、こちらは価格帯と外国人客数の関係を表にしたものです。

 1泊2万5000円以上の高額施設で『外国人客が増えた』と回答したところが多いのが分かります。

 実際、富山県の外国人旅行者1人当たりの消費額は、1万1798円で、石川県とは5000円以上の開きがあります。

 今後、富山駅周辺でもホテルの開業ラッシュが始まります。

 2022年春には190部屋を備えたホテルが完成するなど、今後、4軒のホテルのオープンが予定されています。

 富山に滞在する観光客を増やし、経済効果につなげるためには、富山ならではの観光戦略がいっそう重要になります。

 「増えたとはいえ、まだまだ外国人は小さい。外国人というより、日本人が来てもらうコンテンツを、パッケージをどう作るか。そのなかで外国人が好きそうなものをどうやっていくか。富山だとそういう感じ」「金沢とは違う北陸の魅力が富山にはある。そういったものをうまく作っていく」(藤沢さん)

 4年後には、北陸新幹線は福井県の敦賀まで延伸します。

 富山の良さを見つめ直し、新たな観光戦略を打ち出すことが求められます。

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