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2019年02月06日(水)

※富山県内のニュースです。


  ロープウエー構想に別々の要望書 早期整備と環境配慮求める

(2019年02月06日 18時32分)

 県が検討している立山町の称名滝の近くを通るロープウエーの整備構想について、早期の整備を求める要望書と自然環境への配慮を求める要望書が、別々に、県に提出されました。

 午前10時半すぎ、知事室を訪れたのは、県商工会議所連合会の高木繁雄(たかぎ・しげお)会長です。

 高木会長が石井知事に手渡したのは、県が進める立山黒部の世界ブランド化に関する要望書。

 自然環境の保全や安全対策に十分留意しながら、新たなロープウエーの早期整備や、世界水準の宿泊環境の整備などを求めるものです。

 「経済界としても少子高齢化で産業が下向くなかで、インバウンドも取り込んで経済の活性化を図ることが大事ですし」(県商工会議所連合会・高木繁雄会長)

 「高木会長とも一緒に行きましたかね?あのスイスのツェルマットなんか、ロープウエーは環境にやさしい乗り物というので、非常に高く評価されていますから」(石井知事)

 高木会長は、県が立ち上げた「立山黒部」世界ブランド化推進会議の委員で、おととし、県が、ヨーロッパの先進地に派遣した調査団では、副団長を務めています。

 提出した意見書の中身は、推進会議に県が提案している内容をなぞったもので、高木会長もそれを認めています。

 それでは、なぜ、推進会議の委員が、県の提案内容を推進するようわざわざ知事に要望したのでしょうか?実は、先月29日、国の天然記念物で絶滅危惧種のイヌワシの研究に取り組む団体が、県に意見書を提出していました。

 意見書は、称名滝の近くとアルペンルートの大観台(だいかんだい)とをつなぐロープウエーを整備すれば、「立山地域のイヌワシが消滅する恐れがある」として、計画の中止を求めたのです。

 県の世界ブランド化構想に反対する意見書の提出は、これが4件目でした。

 「自然環境の保全は大切なことだと思っておりますので、十分留意していきたいと思っています」(県観光戦略課・田中達也課長)

 担当課長が受け取った一週間前の意見書から一転、県の構想を後押しする要望書を直接受け取った石井知事は・・・「今予算編成が大詰めですから、せっかくいただいたご提言ですので、なるべく生かしていきたいと思います」(石井知事)

 「どうもありがとうございました」(県商工会議所連合会・高木繁雄会長)

 「このタイミングであえて推進会議の委員でもある高木さんがほぼ推進会議の内容と同じようなものを要望される意図は、いろいろこないだも反対の意見書がありましたけど、そういった状況を鑑みてのことなのか?」(記者)

 「いや、それはね、まったくあれで、今予算編成のなかで、やはりネガティブな方もたくさんおられるなかでね、まあ数的には絶対、肯定的な人のほうが多いんではなかろうかと思いますけども。やっぱり観光なり経済の面ではね、大事なことなんですよと、是非調査費やら検討の費用は予算化してほしいなと、まあこんな思いですね」(県商工会議所連合会・高木繁雄会長)

 「先週も出された意見書とかそのへんを考えてのことではないのか?」(記者)

 「いや、まったく私も忙しいですから、そもそも見てませんので、はい」(県商工会議所連合会・高木繁雄会長)

 そして、午後4時半すぎ、県の観光戦略課長を訪ね要望書を提出したのは、県内で生態系調査などを行う『県自然保護協会』のメンバーです。

 要望書は、称名滝の近くを通るロープウエーの整備構想に関して、原生林やイヌワシなどに配慮して、十分な調査をするよう求めています。

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