相次ぎ発覚、自民富山市議が政活費を不正受給
「小さい頃からつきあいがあり、よくかわいがってもらいました。
中川さんがいうことであれば大丈夫なんだろうと…(涙) すみません」
50歳を超えた男の言葉とは思えない情けないコメント。
記者会見で、涙を流して謝罪した自民党の谷口寿一富山市議(53)。
今後の進退については、会派や後援会と相談するとしながらも…
「本心でいけば、今回の件をうけて自らが政務活動費の厳正な使い方を先頭に立って
適正なものにする作業をさせていただければと思います」(谷口市議)
自ら政務活動費を不正請求した議員の言葉とは思えないあまりにも的外れな発言。
さらに、記者会見に同席した自民党富山市議会の相談役は
「高校時代にバスケでスーパースターだった人から頼まれたら、断りきれなかったことはみなさんもお分かりのことだろう」と述べた。
中川勇元富山市議(69)による政務活動費の架空請求に関わっていた谷口市議。
谷口市議は、記者会見で謝罪した上で、政務活動費を架空請求をしたのは2013年度と2014年度で3回と説明した。
会派から受け取った額は、およそ91万円。
このうちおよそ47万円を中川元市議に渡し、 残りは印刷物を発注し、本人の流用はないとした。
政治家として、なにより貴重な一票を投じてくれた有権者、富山市民を裏切った行為。
議員同士の関係がどんなに深いものであっても、大切にしなくてはならないものがまったくわかっていない。
それでいて、進退も自分で決めることはできないとは無責任と言わざるをえない。
富山市議会をめぐっては6月議会で、来春から議員報酬を月額10万円引き上げる条例改正案を可決した。
議論が不十分だとして、市民から厳しい批判がある中での強引な採決であった。
引き上げを主導した自民党。
このまま予定通りに議員報酬を引き上げるのでは、富山市民は到底、納得できないことであろう。
まずは、自民会派の政務活動費をめぐって、どんな調査結果が出されるのか、
内容次第では市民の信頼回復にはつながらない可能性もある。
”守るのは”会派”ではなく、市民である”
一人一人の市議が自分に正直であってもらいたい。
報道制作局 N
開かれた議会、